それはまるで、元カノの話をやめられない男のようである・・・
私がとある会社の期間工を辞めるにあたり、その代わりとして新人期間工(以後、タコ助とする)がやってきました。そして、作業教育を任されたフグメットであった。
なにやら他の会社で同じような事をやっていたと言うタコ助さん。受入れ教育もササッと終え、班長のお墨付きももらい私の元へとやって来ました。
相当な自身があるようだったので、要領の確認だけ済ませ、試しにいきなりやってみるかと聞いてみた所、
タコ助「はい( ^∀^)!」
なんとも頼もしい事でしょう!
早速やっていただきました
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フグメット「うわーーー!待ったーーー!(汗」
初っ端からとんでもない行動を披露してくれたタコ助さんをフグメットがストップする。
一応私の元に来る前に作業教育を受け、GOサインをもらって来ているはずなのだが・・・。本人も前の会社でやっていたと言っていたし・・・。
仕方がないので初心者同様に一から教え直すことにしました。
時間ができた時に聞いてみました。
フグメット「やってたんですよね?」
タコ助「うん趣味でね」
フグメット「えっ!?(怒」
どうやら同じような課にいただけで全く違う仕事をしていたんだそうです。
本当・・・とんでもない人の相手をさせられてしまいました。
タコ助に与えられた作業習得期間は10日間。3日が経過し、教育は10%も進まない。
そんな頃、タコ助が言い始めました。前の会社ではもっと設備がよかった。前の会社ではこういうやり方だった。とかね。そいつは良かったねぇ~とスルーした私。
しかし、聞き捨てならぬ一言を発するタコ助。
「前の会社ではこうだった。だから俺に合わせて」
フグメットの心中(そうか、じゃあ前の会社に帰ってください。)
私の頭の線がプツンと切れた
「俺は怒ったぞ!タコ助ぇ!とっくにご存じなんだろ?俺は貴様を教育するためにやってきた期間工、スーパーフグメットだぁぁぁ!!!」
見切りをつけたスーパーフグメット。
班長と相談し、教育方針をスパルタへと方向転換。
細かい説明をしたところで無意味なのは明白であったため、私の言うことはただ一つ
「やって」(無表情)
やらせた。とにかくやらせた。体に叩き込ませました。
作業習得期間終了が迫るにつれ、増えていくタコ助の言い訳
「前の会社では・・・」 しつこい。だからタコなのだ。
鬼と化したスーパーフグメットの言うことはただ一つ
「やって」(無表情)
とにかくやらせた。タコ助は泣いていたよ。
作業習得期間終了とともにやってきた私の退職日。タコ助はまがいなりにも形になりました。タコ助が何かやらかしても私のせいにせんといてな!
フグメットは次の工場に旅立ったとさ・・・
新人作業者の皆さん!
郷に入っては郷に従え