時間とともに成長するお酒。それに引き換え、成長することのない期間工。
期間工は老いるだけ。
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「美味しんぼ」デジタルリマスター版 第100話 「古酒」より
酔っ払いの文芸評論家:フルヨシは語る
フルヨシ「酒こそ文化にスピリットを与えるものなんだ。スピリットは英語で精神を表す。かつまたアルコールの事もスピリットという。」
「蒸留酒のアルコールの強いものをスピリッツという。」
「日本にはスピリッツが無いじゃないか!」
「精神が貧困なんだよ!スピリッツがないから!スピリッツが育たないんだよ!」
御託を並べまくるフルヨシ。そこで泡盛を提案するシロウ。しかし・・・
フルヨシ「あんな洗練されていない酒はダァメだよ」
泡盛の間違った知識を高々と披露するフルヨシ。そして・・・
シロウ「西洋かぶれのインテリってのも情けないぜ!」
フルヨシ激怒!
という事でフルヨシを泡盛の酒蔵へ強制連行すべく、沖縄に連れていく。
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長期熟成させた泡盛を味わったフルヨシ御一行様。そして例のごとくギャフンと言わせたシロウ。
フルヨシ「礼を言うよ。日本にも、こんな素晴らしいスピリットがあることを教えてもらってな♪」
さて、古酒ってそんなに美味しい物なのでしょうか?
呑んではみたいものですが、そんなに良い泡盛が手に入るお店が近くにはない。
そこでちょっとだけ方向転換
「日本酒の古酒ってないのだろうか?」
というわけで調べて見たらすぐにヒット。案外近所にあった。
合資会社
熟成古酒 達磨政宗(だるままさむね)
ちょうどいいもん買ってきたで~
ミニボトル テイスティングセット 50ml×3本(熟成期間3・5・10年)
おちょこでチビチビとやることにする。つまみはゲソ~。
まずは3年から味わってみる
いつも呑んでる様な日本酒の香りに強烈な甘い香りが混じる。口に含むと不思議な感じ
。アルコールの角が立つかな?ってくらいの所でふんわりとした甘さに変わっていく。つまみのゲソは合わなすぎて食べるのをやめた。
この3年物。実はANA国際線ビジネスクラスの機内食で食材採用されているみたいですよ♪ステーキソースに使っているみたいです。
次、5年
よくある日本酒の香りが感じられず、甘い香りとそれをちょっとひねったような濃厚な香りがする。これが日本酒の熟成香ってやつなのかな?口に含むとアルコール臭さなんてほとんど感じない。芳醇?ふくよか?感じたことのない甘い香りと味がする。
ラスト10年
ああ・・・もうなんだか分からん!この世の飲み物とは思えない味だ!是非とも自分の舌で味わっていただきたい!
美味しんぼでは熟成を重ねた泡盛は、よりさわやかになっていると言っていましたが、達磨政宗の場合はそうは感じませんでした。そりゃあそうですよね。泡盛は蒸留酒、日本酒は醸造酒です。土俵が違います。
古酒を味わうにはもっともっと色々な物を呑んで経験を重ねる必要がありそうだ!普通の日本酒だって最初は呑めませんでした。いくら呑んでみてもいまだに苦手なのはビールくらいなものです・・・
まだまだこれから先も晩酌を楽しめそうだ“o(* ̄o ̄)o”ウキウキ♪