キレるのは若者だけではない。
若き頃のフグメット。これは期間工ではなく昔、アルバイトとしてとある食品工場で働いていた頃のお話です。
最近の小さな食品工場では当たり前になってきているんですかね?外国人研修生という人たちがいましてね、そのほとんどが中国やベトナム、インドネシアといった国々から遥々やってきた人たちなんです。それがまたものすごい数なんです。1巡目、2巡目、3巡目と10数人くらいで毎月のように工場にやってくる。すると現場はものすごい事になります。日本人1人に対して研修生が7、8人ついているような状況になり、ここは中国か?と錯覚してしまう程に・・・。日本語をしゃべれる研修生はほとんどいませんでした。しかもよくしゃべるんですよ・・・彼女ら・・・。
さて、そんな研修生たちの扱いはいかがの物であったか?
それはもう酷い・・・まさに奴隷でしたね。社長が目を光らせておりました。
1日15時間以上は働かせ、休みは一応週2日。祝日なんてない。8時間労働とは決められているみたいですよ~。残業代はもらっているみたい。でもなぜかもらっていない人もいました。
私のような日本人アルバイトも何人かはいました。でも残業を日本人にやらせることはありません。コストが高いからね・・・。
それだけ働かされて気になるお給料は15万ほどだそうです。そのなけなしのお金は母国に住む家族に向けて送金するんだそうです。
現場もまたひどい。
研修生いびりが頻発するのです。それもアルバイトの日本人が犯行におよぶ。
日本語がイマイチ通じないことをいいことに、〇ね!とか〇ソ!とか〇すぞ!とか暴言が行き交うのです。
ある日、1人の日本人(以後、ヤサ男とする)が研修生にブチギレました。ヤサ男は40歳後半のおっさんです。
日本語が分からなかった様で、言われた事と全然関係のない事をしてしまったとか。そして仕事なんてそっちのけで笑顔で暴言を吐きまくる。そして狂気の発言・・・
ヤサ男 「やさしい俺がこんなに怒るなんてないぞ!!」
・
・
・
((フグメット)「え?いつも怒ってるやん・・・」)
群衆「そうだよ!やさしいヤサ男さんが怒るなんてよっぽどな事だよ!ハハハハハハ!!!」
胸糞悪かった。てかやさしいなら怒るな。
狂気な会社には狂気な人間が集まるという事が良く分かりました。
外国人研修生の労働問題はかなり深刻の様です。確か昨年には死者が出ていたはず・・・。おそらく明るみに出ていない死傷者もいる事でしょう。
自動車工場にも外国人研修生はたくさんいます。日本人と同じように仕事をして同じように帰っていきます。仕事を終えてスッキリした顔で帰宅する様を見ると心がスーっとする思いであります。
外国人研修生が頑張ってくれることは良い事ですが、日本人の性根を叩き直す取り組みもせねばならない時代だと思いました。