工場の食堂を利用できなくなり昼飯を自分で用意しなくてはならない現在、名古屋味のカップ麺を食す毎日である。
生産停止となり、監獄に収監中の身であるフグメットでございます。
不要不急の外出を控えるように言い渡された従業員達、狭い狭いお部屋が連なる寮に閉じこもるのは逆効果なんじゃ?と思う今日この頃。
それにしても・・・・・静かだ。いや、静かなのは良い事なのだが、不気味なほど静かだ。同じ階には決まって騒ぎまくる輩が何人もいるはずなのに異様に静かだ。ほとんどの人が外出してしまっているのか?とも思ったがそういう訳でもなさそうだ。
夕方くらいになるとようやくガサゴソと生活音がそこらじゅうの部屋から聞こえてくる。なんだ居たのか、皆寝てたのかな?
廊下を歩いていると部屋から出てくる人に遭遇する。その目は、どよ~んと細く、クマがくっきり浮かび上がっている。食堂に行くと、いつもヤーヤー騒いでいる輩が静かに肩を落とし、細々と食事をしている。やはりその目はどんよりと暗い。
みんな目が死んでるぅぅぅぅぅ!!!
普段は汗をかき、息を切らして働いている期間工達。そんな彼らにとっては動くな!という命令はとてもつらい物なのだろう。まあ生産停止の予定はおよそ1週間、給与保障もあるしそのくらいは大人しくしていなきゃね~。
寮の前でたむろっている連中もいない。酒を片手にフラフラしている奴もいない。皆さん思いのほか従順だ。でもそんな目が死んでる状態であと何日大人しくしていられるかな?絶対いるだろ、バイクで走り回っているおバカさんとか。それって俺じゃね?
実際にはこの状況がいつまで続くのかは分からない。5月以降も全然生産できないという噂もある、1直体制になるかもという噂もある。そうなれば、契約を更新したばかりの期間工でさえ首を切られる可能性が高い。休みだからって呑気にしていられない。そんな事を考えながら狭いお部屋でゴロゴロしていたら・・・・・そりゃ目が死んでしまうがな!アルバイトの求人冊子も近年稀にみる薄さだ。マジで仕事が無いぞ!ヤバいぞ!
死んでしまうのは目だけで済むことを切にお祈りいたします。